沈下修正で外構が破損した場合
誰の責任になるのでしょうか?
家の傾きを修正するために行われた沈下修正工事に伴って外構が破損した場合、その責任はだれにあるのでしょうか? このような問題に対する答えは一概には言えません。沈下修正工事の契約内容や外構の状況、工事の実施方法などによって責任の所在は異なる可能性があります。
しかし、一般的には、以下のような観点から判断することができます。
①沈下修正工事の契約者と外構の所有者が同じである場合、工事業者が外構の破損を予見できたかどうかが重要です。もし工事業者が破損の可能性を事前に説明し、同意を得ていた場合は工事業者に過失はないと考えられます。しかし、もし工事業者が破損の可能性を知りながら説明しなかったり説明が不十分だったりした場合は、工事業者に過失があると考えられます。その場合は、工事業者が外構の修復費用を負担する必要があると考えます。
②沈下修正工事の契約者と外構の所有者が異なる場合、外構の所有者が工事に同意していたかどうかが重要です。もし外構の所有者が工事に同意していた場合は工事業者と同じく、破損の可能性を予見できたかどうかが問題となります。もし予見できた場合は、外構の所有者は自己責任となります。しかし、もし予見できなかった場合は工事業者に過失があると考えられます。その場合は工事業者が外構の修復費用を負担する必要があると考えます。
③もし外構の所有者が工事に同意していなかった場合は、沈下修正工事の契約者が外構の所有者に対して不法行為をしたことになります。その場合は沈下修正工事の契約者が外構の修復費用を負担する必要があります。
以上のように家の傾きを修正するための沈下修正工事に伴って破損した外構の責任はさまざまな要因によって変わります。
いい事ばかり伝えてリスクを伝えない営業さんとはトラブルになりやすいのでご注意ください。
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