布基礎にクラックが入った!強度は下がるのか?

建築物の安全性や耐久性に関わる重要な課題です。


 職業柄ヘアクラックはよく見かけます。原因は基礎の乾燥収縮や地盤の沈下などが考えられます。乾燥収縮とは基礎のコンクリートが水分を失って収縮することで、表面にひび割れが生じる現象です。地盤の沈下とは建物の重みや地震などで基礎が支える土壌が下がってしまうことで、基礎にひび割れが生じる現象です。どちらも割れが広がる様であれば建物の強度や安全性に影響を与える可能性があります。

 一般的にクラックは基礎の曲げモーメントやせん断力によって発生し、コンクリートの圧縮強度や鉄筋の引張強度に影響を与えます。クラックの幅や深さ、位置や方向、数や分布などによって布基礎の強度は異なります。またクラックが発生し広がると、基礎内部に水や空気が侵入しやすくなり鉄筋の腐食やコンクリートの劣化を促進します。これらの要因を考慮して有筋布基礎の強度を評価するには実験的な方法や数値的な方法があります。

 実験的な方法では実際にクラックが入った有筋布基礎を作成し荷重をかけて破壊まで試験します。数値的な方法では有限要素法や非線形解析などの手法を用いて、クラックが入った有筋布基礎の応力やひずみを計算します。

 どちらの方法も有筋布基礎の強度を正確に予測することは困難であり、多くの誤差や不確実性があります。したがって基礎にクラックが入り広がっている場合は早急に専門家に相談し、適切な補修や補強を行うことが必要です。 

 

家の傾きリカバリーサポート

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