火山灰で出来た地域の建物は沈下しやすい?
地震や降雨などの外力によって沈下しやすいという特徴があります。
火山灰は粒子が脆弱で多孔質なので、転圧によって粒子が破砕されたり水を含んで重くなったりします。水分を含むと膨張し乾燥すると収縮するため、盛土の安定性が低下します。これにより盛土の密度や強度が低下し、地盤が不安定になる可能性があります 。
日本では北海道や東北、九州などの火山活動の活発な地域に火山灰が広く分布しています。これらの地域では火山灰を盛土材として利用することが多いですが適切な施工管理が必要です。
特に湿地帯や河川敷などの水分の多い場所では、液状化や土石流などの災害のリスクが高まります 。
沈下やひび割れを防ぐためには以下の対策が有効です。
①火山灰の含有量や性質を調査し、適切な地盤改良を行う。
②建物の重量を軽減し、基礎の面積を広げる。
③地下水位の変動に注意し排水や防湿を十分に行う。
④定期的に建物の状態を点検し必要に応じて補修や補強を行う。
火山灰で出来た盛土は建物の沈下やひび割れに影響する要因の一つですが、適切な対策を講じれば安全に建物を建てることができます。
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