宅地の擁壁が傾いてきたら何をすればよい？

どのように対処すべきでしょうか？

　擁壁は土地の崩壊や隣地への影響を防ぐために重要な役割を果たしていますが、地震や豪雨などの自然災害、老朽化や設計ミスなどの人為的要因によって傾くことがあります。傾いた擁壁をそのまま放置するとさらに悪化して倒壊する恐れがあります。その場合、人命や財産に大きな被害が発生する可能性が高くなります。また擁壁の傾きは土地の境界線を変えることにもなりますので隣地とのトラブルにも発展することがあります。

　そこで擁壁が傾いてきた場合は、まず専門家に相談することをおすすめします。専門家は擁壁の状況を調査し、原因や危険度を判断し適切な対策を提案してくれます。擁壁による建物の沈下に対しては㈲西川総合建設など修正の専門家にも相談が必要です。

　対策としては擁壁の補強や補修、あるいは新たな擁壁の建設などが考えられます。ただし擁壁の所有者や管理者が誰であるかによって責任や費用の負担が異なります。一般的には擁壁が自分の土地内にある場合は自分が所有者や管理者となりますが、道路や公園などの公共施設に隣接している場合は公共団体が所有者や管理者となることもあります。また隣地と共有している場合は隣地の所有者や管理者と協議する必要があります。したがって擁壁の対策を行う前には所有者や管理者の確認や連絡を行うことが重要です。

　擁壁が傾いてきた場合は早急に対処することが必要です。しかし自分で無理に止めようとするとかえって危険を招くこともあります。専門家に相談し、適切な対策を行うことで安全かつ効果的に擁壁を止めることができます。